夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

02.呼吸

ブレスのトレーニング

ですから、初期の練習法で、息を吐ききるところから、吸気の感覚を学ぶようなことが指導されているのです。これも呼吸の循環を覚えることが目的であって、いつも吐き切るような癖をつけるのはよくありません。吸いすぎも吐きすぎも実際にはタブーです。

息の吸う音

ブレスの音というのは、ことばのノイズとして、感情に働きかける効果もあります。 よくないのは、どこかでヴォイストレーニングを受けていたために、鼻で吸うことしかできなくなって、鼻で吸う音が聞こえたり、そのために呼吸が遅れたり浅くなったりすること…

鼻から吸う

邦楽などでも「口から吸わないように」と、厳しく注意される場合があります。 トレーニングでの練習は、型ですから決まりがありますが、表現において、絶対はないのです。口呼吸も必要なことがあるのです。

息漏れ☆

息が漏れているといわれる場合、基本的な条件でいうと、発声の効率がよくないのです。息を完全に声にしていないと息漏れを起こしやすくなり、息が足らなくなりやすいです。つまり、声が伸ばせず、ブレスの回数が増えます。ハスキーな声などではそういうこと…

息切れ

息漏れや息切れを避けるために、より響きを使ったり、小さな声で歌うということが行われます。しかし、それに頼りすぎると、音響に頼り、歌唱力が身についていきません。一本調子、メリハリが出せなくなるのは、ほとんど、そういう意味での歌のうまい人たち…

息は入るように

呼気を充分に使うためには、充分な吸気が必要です。充分な吸気とは、吸うのではなく、入ってくるものです。 水泳で水の中で息を吐いておくと、口を水面から少し出した瞬間に、空気が入ってきます。水を飲んでしまったという人は、口を大きく上に出して、空気…

ブレスの入れ方

よく楽譜や台本にブレスの位置を書き込む人がいます。本当のことでいうと、ブレスは演じるよりも、そのときの流れに任せた方がよいのです。ただし、慣れていない場合は、位置を決めておかないと、その先で息が足らなくなったりして、うまくいかなくなる、そ…

ブレスは意識しない

ブレスをしっかり入れろといわれます。 ブレスを意識しないで深く使うというのが、大切なことです。 それには日頃から、大曲やロングトーンなどでブレスする場所が少ないような課題で慣れておくことです。

呼吸

どの健康法も呼吸に行き着くのです。 心臓と肺、呼吸と、すべては、生きていくリズムなのです。

息の効力

息には特別な力があります。患部に息を吹きかけると、かぶれ、出血、やけど、病気などに対処できるのです。蛇やムカデに噛まれたときもです。 おまじないの「ちちんぷいぷい、痛いの痛いの、飛んで行け」というのも、実際に効くのです。息によって災いを吹き…

口笛

口笛を吹くと風が吹くと言われました。 ですから、船の上で口笛を吹くのはタブーでした。 夜は口笛を吹いてはいけないとも言われています。 悪霊や妖怪を呼び寄せてしまうからです。 実際、泥棒などが口笛で連絡をとり合い侵入していたとか、口笛が人買いへ…

息を吐く

瞑想とは、ただあることです。息を吐くときに副交感神経が強くなります。 ですから、息を吐くときは、意識して、感謝の気持ちをもって、ていねいに長く吐いていくとよいのです。

ヨーガの片鼻呼吸

ヨーガの呼吸法では、背筋をまっすぐにすること、背骨に沿って天地を行き来するといわれています。 腕を真横に伸ばして体を広げるポーズは、なじみがあるでしょう。 プラーナというエネルギーを引き出すのです。 右の鼻の穴でプラスの気を吸います。右はピン…

ヨーガのポーズ

ヨーガは、3つで成り立っています。 まず、アーサナといってポーズという体を作ります。足を組んでずっと苦痛を感じず心地よく座っていられる体をつくるのです。 次は呼吸法で、深くリラックスした呼吸をいつでもできるようにします。 そして瞑想を行うので…

入ってくる息継ぎ☆

水泳では、下手な人は息継ぎがうまくありません。苦しくなって息継ぎするからです。顎を上げて大きく顔を上に動かし、溺れているようなのが下手な息継ぎです。 うまい人は、ほぼ水面のところで後ろの方をみるような感じで自然なフォームの中に取り入れていま…

フォームのなかでの息継ぎ

息を継ぐことでなく泳ぐことが大切なのですから、泳ぐフォームの中で息が継げるようにしなくては長続きしないのです。 そのためには、水に体を乗せ、推進できるだけの筋力が必要です。どんなにフォームや息継ぎのやり方を学んだところで、体を推進させる力が…

目的と条件

どんな呼吸法でも、大体は健康やモチベーションの維持などに役立つので、むしろ、歌唱や発声のための呼吸が特殊なのです。 日常から、そういったものに役立つので取り入れているのであれば、それでも構いません。カラオケで歌っているだけでも、下手に呼吸法…

発声のための呼吸法

呼吸法といっても、誰もが日頃、普通に呼吸をしているわけです。すでにウォーキングと同じように日常の中に最も組み込まれているのです。 ですから、私の場合は、ヴォイストレーニングにおいては、発声と結びつけることを最重視しています。つまり、発声がよ…

数息観

右手で左手を包みます。右手全体で左手の親指を握り、左手の人差し指から小指まで右手を抑えます。欠気一息、息を「ふー」と吐き出します。吐き尽くすのです。 次に鼻から息をゆっくりと吐き出します。口は閉じますが、歯は噛み締めません。

白隠禅師の呼吸法

「この息、八万四千の毛きょう(毛穴)の中より雲蒸し、霧起こるが如く、無始劫来の諸病、自ら除き、諸障、自然に消滅することを明悟せん。」 あらゆる毛穴から息が出入りするように意識するようにということです。

足心呼吸

息を下腹部に吸い込んだら、へそ、気海、丹田、腰脚、足心(土踏まず)というような順番で吐いていきます。吸うときはその逆です。へそのあたりに息を満たし、吐くときは下げていき、吸うときは上げていくのです。これですべての病を治すと断言しているのです。

ブッダの呼吸

ブッダの呼吸について、上座部仏教経典の1つである大ラーフラ教誡経で説いているのは、 <すべての物質は、それは私のものではない。それは私ではない。それは私の自我ではないと、このように正しい智慧で観るべきである。物質も感受も思いも行いも意識もそ…

ヴィパッサナー観行

体をまっすぐに伸ばし、精神を面前に集中して足を組んで座ります。意識して息を吐き、意識して息を吸う。息を吐きながら息を長く吐くと自覚する。息を短く吐きながら、吸いながらそれを自覚するのです。 つまり呼吸を、意識的にすることです。それは仏陀の瞑…

呼吸のしくみ

胸の筋肉である肋間筋とその下の横隔膜の働きで、肺は伸びたり縮んだりしています。 肋間筋が肋骨を引っ張り上げ横隔膜が下がると、胸郭が広がって肋骨内が膨らみ肺に空気が入るわけです。 そして肋間筋が緩んで肋骨が下がると横隔膜が上がり、胸郭が縮んで…

呼吸を感じる

椅子に腰掛け、両腕を上に伸ばし、背骨を意識して呼吸を入れましょう。その後、膝に手を下ろし、体を前に傾けながら口から、ふーっと吐きます。とても自然で深い呼吸をゆっくりと感じてみましょう。

仏教と呼吸

大乗仏教では、禅宗の数息観や天台宗の足心呼吸が有名です。 「真人の息は踵をもってし、衆人の息は、喉をもってす」(荘子) 智顗の摩訶止観では、「息はへそより出て還り、へそに至る。出入りはへそを持って限りとなす」とあります。

基礎の徹底

役者や歌手にとって、呼吸はトレーニングでの1割くらいの要素です。 でも、才能やその他の応用技術に対して、根本的に支えるところで基礎中の基礎なのです。 もしプロになるとか、一流になるとか、一つの壁を乗り越えたいのなら、発声に戻り、呼吸に戻り、さ…

呼吸のトレーニング

ブレスのトレーニングでは、少しでも早く深く入れたいのです。 そのために、少しでも大きく吐くと入りやすくなります。 そのことは発声でなく、呼吸の動きをトレーニングする、つまり、呼吸筋をトレーニングすることになるのです。

腹式呼吸の支えと固まること

腹筋を使うと、ふしぜんな呼吸になります。横隔膜で呼吸などと考えるのもふしぜんです。ですから、トレーニングは、ふしぜん、本番で使うときには、しぜんに使えているのがよいのです。 腹式呼吸が発声の妨げとなっていることがあります。意識することで固ま…

深い吸気でイメージ☆

多くの人は、胸式は胸、腹式は腹と考え、胸での胸式呼吸、腹からの腹式呼吸のように思い、それも呼気で考えています。しかし、吸気でイメージしたほうがよいでしょう。それも、深くということです。 深く吸い込むというよりも深く入るようにするのです。無理…