ヴォイストレーナーの選び方[アーカイブ版]

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に  バックナンバーは「夢実現・目的達成のための考え方と心身のトレーニング」をご覧ください http://bvt.txt-nifty.com/trainersen/

10.歌唱とステージング

二度目で超える

素人が、純粋に真剣な思いでビギナーズラックを起こすのは、自意識が過剰でないところまでです。もし、「感動的な話をもう一度」と言われ、くり返すと、最初のようにはいかなくなるでしょう。必ず、自意識が変に現れてきます。本当の勝負は、もう一度求めら…

ひばりの眼☆

たとえば、「ひばりの歌は、歌っているひばりとそれを正しているひばりと、遠くから、その二人をみて正しているひばりがいる」ようなことを、言ったことがあります。その役割は、ひばりの母親と大正時代のレコード、まわりの一流の歌手や役者だったと思いま…

音源代替

究極的な方法として、プロのステージなら別の音源の使用で凌ぐこともあります。元より日本の歌手の大半は、実力派ではないのです。不調になると声は素人と同じレベルです。話し声で喉を痛めるくらいです。でもプロとしてのステージパフォーマンスでしのげる…

演歌

歌手の東海林太郎の直立不動は、極端としても、声楽家がポップス歌手になったとき、発声、歌唱を中心とし最低限の振りだったのです。今の秋川雅史氏よりずっと少なかったのです。 それが歌詞の内容をも伝えようと演出が入ってきて、さらに、決めポーズなど見…

ダンスと声

歌がエンターテインメント化してヴィジュアル化されたというのは、シンプルにはTVの影響ですが、PV(プロモーションビデオ)のマイケル・ジャクソンが徹底させたといえばわかるでしょう。日本でもダンスミュージック、いや、ダンスをしながらの歌のステージが…

振付と声

声を中心に考えると、声が出やすいように体が動くのです。それを「芯→共鳴の発声の原理」とします。感情を伝えたいときは、そういう声が出やすいように体が動いているのです。同時に生じることですが、先に表現のイメージがあって、体と声がそれに従うのです…

早熟のヴォーカリスト

天才型少年少女ヴォーカリスト、それは、日本ですから海外とはかなりレベルが違いますが、「日本では、すごい」というタイプです。応用力が並外れてすぐれていたため、10代半ばでけっこうな歌唱力を身につけている、ほとんどは女性、少女です。男性は声変わ…

10代のプロ

10代の天才歌手やアイドル、これは、プロダクションのトレーナーや演出家の調整レベルを配慮します。日本の場合、一度売れると実力が伴わなくてもやっていけるのは、楽なようで怖いことです。なぜなら、力がつかなくてももつので、力をつける必要性が突きつ…

アイドル

アイドルは元より、応用ベースで基礎がないので、音大に入り直したつもりでベースを学べば1、2段上げられる可能性はあります。ゼロからつくるつもりで取り組めたら、ということです。 難しいのは、天才子役や天性の子供歌手です。あるいは、基礎を誰かに教わ…

原点に戻る☆

歌手よりもものまね歌手の方が客を呼べて食べられる―これは歌手に歌の力、声の力が落ちた、ものまね芸人の声の力と想像力が上がったこともありますが、まさにプロの歌そのものの力が落ちたと認めるべきことなのです。 初回に、体から声の出ている人をみるこ…

配分か積み増しか

声について、自分の体から考えること(この体には感覚も含みます)そして、人間の体から考えることです。世の中のすべてのものは、声についての見本、参考になります。 器を論じたのは、私の最初の本「基本講座」からです。そこには、器が10なら声域に5、声…

歌での甘え

プロしかできないこと、それが声に基づくもの以外になってしまったのです。アイドルやコミックバンドなどのようにです。もちろん、亜流はいつの世にもあってもよいでしょうが、それは、本流があってこそ存在できたのです。 作詞作曲、演奏、ステージパフォー…

正すか深めるか

歌の3要素は、メロディ、リズム、歌詞です。それぞれ外れたらわかります。つまり、それは間違いとして正しやすく、レッスンがしやすく、トレーナーやプレイヤー(伴奏家)の仕事として成り立ちやすい、のです。かつて、作曲家や伴奏家、つまり、ピアノやギタ…

カラオケの点数

カラオケの点数を上げる目的であれば、そのヴォーカルアドバイザーは、結果として、私がカラオケの本で述べたプロセスや価値観をとっています。そこで私と対立や矛盾するところは少ないでしょう。研究所にも、そういう目的でくる人もいるので、そこへは充分…

カラオケでの優先順

声量と声域の問題に移ります。わかりやすいのは声域でしょう。カラオケでは1オクターブと2、3音くらいの調整をすれば、およそ間に合います。「高い声に届かない」は、もっともわかりやすい問題です。採点機もあるので音高、音程も次にわかりやすい。リズムも…

プロとカラオケ

何百曲もレパートリーがある人でも、歌は、あるところからうまくなっていかない。それは声が伸び悩んでいるのです。発声よりは、イメージと呼吸によることが大きいです。そのため、100点をとっても逆に感動させる歌にならないのです。 プロにもなれないので…

若手の伸び悩み☆

ここでは、ステージ実習やオーディションを目指す人も、ほとんどのケースではマイクを使いません(本人の希望があれば使います)。 マイクのないところで声をみる、これだけで、カラオケを使って教えるトレーニングとかなり違ってきます(実際は、ステージ実…

前提

前提とは、基本のようであって、応用のことです。つまり、「カラオケ、そこでみるなら欧米、いや世界の人と日本人は同じように歌えている。素人でも100点出せる日本人はたくさんいる」となります。 つい、20年ほど前ならカラオケで外国人が歌うと、日本語の…

歌の声

トレーニングとは、器を大きくするために行うもの、地力をつけるものです。問題があってそれをできるようになりたいと思います。問題は何でもよいわけです。大体は、それをうまくいかなくしている別の問題が隠れています。それらが矛盾して問題が露わになる…

「まさに歌だった」「まさにせりふだった」といえるほどの歌やせりふを、どのくらい聞いたことがありますか。それがあってこそ、せりふでない、歌でない、音楽でないということもはっきりします。チョコなのにチョコでないとしたら、それは何ぞや…といったよ…

亡者と職人

「開運!なんでも鑑定団」(テレビ東京)ではないが、価格に一喜一憂するのはゲームです。価値そのものは違います。ところが、トータルとしてプロデュースして、トータルとして受け取るサービスに慣れてきた私たちは、一つひとつの価値について鈍くなっていま…

感動を与える

私は音楽や歌で人生を変えられた一人ですから、わかるのです。まさか10代からそのまま続くと思いませんでした。 歌は一曲3分で、人の、人類の運命を変えるほどのものです。今さらここで述べなくてはいけないのかと思いつつ続けます。 佐村河内守氏の事件が日…

へたうま

ビギナーズラックでの歌は、技術的な条件は保ってないし、くり返して歌うとすぐに化けの皮が剥がれます。1回目と同じように聴衆が堪能できる2回目ということはありません。歌の実力というのは、1曲で充分わかるのですが、2曲聞くとはっきりわかるのです。他…

危機的状況

今、歌屋音楽の壁(影響力低下、不能)についての問題は、どんなものでもよくなったということが危機的な状況なのです。 よい歌い手がいない、歌がよくないと言いつつ、実のところ、すべての歌がよいという、私の両義性とも似た、いい加減な立場が選択を可能に…

ビギナーズラック

歌でのビギナーズラックは、ときおり目にしてきました。技術もよくないし、洗練されていないのは明らかなのに、皆が感動せずにいられないものとして現出するのです。 プレイヤーの演奏では、めったに番狂わせなど起きません。楽器に触って1年の人が10年の人…

歌の分析

歌の分析は、分析である以上、ことばで行うので、いつも歌詞が取り上げられてきたので、そこは私は省きたいと思います。メロディやリズムも楽譜上での解説はなされてきたので、そこも省きます。そんなものは、作詞作曲した人の今日における評価です。歌い手…

マイクがあること

マイクを使わないものは、使うものより、声を支える体に問われる条件が厳しいとはいえます。マイクをごまかしで使わないなら、厳しさのレベルでなく、要素が違うということです。しかし、ごまかしか、効果か、フォローか、テクニックや表現かというのは、厳…

ジャンルなどない

とても困るのは、「自分はどのジャンルの歌が合うのか」とか、「ジャンルが別の発声や歌い方を教えてくれ」と、今でも少なからず言われることです。まだ、具体的な曲名とその歌い手を挙げてもらえたら、それなりに相違点を見出して伝えようもあります。 私は…

バイアス

自分の生まれや育ち、そこで聞いてきた歌とそうでないものとは、受け止め方が違うのは、当然のことです。その時点で聞かなかったとしても、同じ時代の歌なら似ているので、後に知ったとしても入り込みやすい。そんなことで、その人の好きなジャンルやフィー…

歌の存在価値☆

ある状況において、歌えない―そういう体験は、日本でも世界でも少なくなかった。日本でも大きな不幸がありました。しかし、そういうときに、今一度、歌の存在意義を考えてみることができたと思うのです。 私がそのときに考えたのは、自由に歌っているような…