夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

19.ヴォイストレーニングの考え方

素質と才能

下積みなく、歌手や役者になれてしまった人には、その素質があるということです。 吸収力と出力において、です。 それは若いときなら、可能性であって、才能とまではいえません。 本当に優れた歌唱力や演技力を持っているとは限らないです。

遅いスタート

歌は、クラスで1番歌が下手な子が3年間、学んでも、クラスで1番には、なれるとは限らないのです。現実的にはとても無理なことでしょう。 というのも、あなたが得ようとしていることは、すでにそれを持っている人がたくさんいるからです。そのなかには、とっ…

声と歌の特殊性

声は、生きてきた年月、使ってきています。 高校のクラスで1番歌が下手な子がどこかで3年学んでも、高校までの15年間での差があるのです。そのギャップを埋めるのは、かなり難しいことでしょう。 なぜ差がついたのかに、根本的な問題があることが多いからで…

経験値

経験する前にシミュレーションを与えられてしまうと、感じ方さえ、それに応じるように慣らされていきます。 未成年に映倫がPG-12、R-15、R-18と規制しているのは、大きな理由があります。 いきなりポケモンを観た子供がテンカンを起こしたりするのです。

理解の限界

海は、海を見たことがある人にしかわかりません。海の感触は、そこに入った人にしかわかりません。その体験をしていない人に、どう説明しても伝わらないことです。 初めて見た雪に感動している人に、雪国の人の雪に対する心情などは、わかりません。一回の体…

まねから入る

コロッケさんらの芸を通じて、ちあきなおみや岩崎宏美、五木ひろし、森進一や美川憲一さんなどを知り、そういうイメージを持った人も多いでしょう。 歌手や芸人やお偉いさんについても、その本人を知らずに、ものまねの人のまね芸から覚えていった例がたくさ…

ヴォイトレの主体性☆

声を出すこと、話すことや歌うことは、主体的な活動です。 ヴォイストレーニングは、全てを兼ねているともいえるわけです。 書くこともイメージを現実化する分には同じですが、声はもっと身体を使います。 そこで同じように思える表現でも、書くだけでなく、…

ノウハウの限界☆

一人ひとりの体も声も呼吸も共鳴も、それぞれに違っています。それを1つのモデルに無理に合わせようとして、1つのノウハウやハウツーで整えていくのは、無理なことなのです。 たとえば、体つきにしろ、姿勢にしろ、皆、違います。咽頭、喉頭、声帯もです。状…

レベル

「こうなる可能性は否定できません」などということばは、間違えようのない絶対に正しい言い方です。ということでは、全く意味のないフレーズで、何も言ってないのです。 考えるまでもなく、質が低いのですが、それを鵜呑みにしてしまう人が、素直な日本人に…

因果関係

二項対立的に、効果があるか、効果がないかと考えるとうまくいきません。 大切なのは、どのぐらい効果があるかということです。 ですから、それは〇か×ではなく、これまでの経験で「こういうふうに感じた」「こういうふうになった」と述べるものです。「こう…

程度への感覚

レッスンを受講する人はともかく、教えるトレーナーの方に、この「程度」に対する感覚が鈍いことは、よくないと思います。 診断する力と処方するメニュが決まりきっていて、それをただ切り売りするだけというようなプログラムメニュのレッスンが多いからです…

問いと試行

もしかしたら、もっとうまくいくかもしれないということで試せることは、少なくありません。「やってみたら何かわかるだろう」というようなことで、試行錯誤することは大切です。 これまでに教えた経験のない相手や初めて扱うような分野や目的の場合は、そう…

効果の程度

私は、いつも、「程度の問題」ということばを使ってきました。日本人はどうも、この「程度」についてのこだわりがないような気がします。 どのぐらいよくなるのか、どのぐらい効果があるのかを問うべきなのに、ただ効果があるかないかという二択での問いを立…

全身を使う☆

全身を使うという感覚で歌を全身で柔軟に受け止めて、部分的な力の偏りやこわばりをなくすことです。しかしこれもまたバランスを取るということになります。 全てを均等に少しずつアップさせていくというのは、総合点で成績を上げていくようなものです。 し…

プロと一般用

一般用とプロ用を分ける大きな分かれ目をみています。というのは、すべてのものが平均以上にできたところで、並外れて優れたものがなければ、プロとしては、なかなか残れないからです。あるところから上に行けないからからです。

悪化

トレーニングをしたために悪くなったというような場合は、それが思い込みなのか、トレーニングの一時的な状態なのか、そのトレーニングのやり方自体が違っていたのかなど、原因を探らなくてはなりません。

使い方

どんなによいメニュのトレーニングであっても、薬と同じで、その処方を守らなければ害が出ることはあるのです。とにかく、万能薬などはないのです。そこで原則としては、マイナスの影響をなるべく少なくするようにしているわけです。

レッスンとやり取り

声のことは、専門家に、といいつつも、そういう人もあなたの声や体で起きていることを24時間捉えられるわけではありません。 レッスンは、テクニカルな面でのフォローです。 トレーナーとのコミュニケーションに、いろんな問題への解決案が含まれていること…

持続の必要

行ってみて、体験してみて、それで身につけばいいという考え方もあるでしょう。 それにうまく対応しているところもあると思います。 しかし、声の問題に関しては、声を直せばいいというようなことではなく、声を使って何をやるのか、あるいは、声が気になら…

声を直していく

声が出にくいのを出やすくするのはよいのです。 けれども、本当であれば、普通の人が悩んだり困らない声のことで、マイナスになったと思うのであれば、そのままでは同じことが繰り返される可能性が高いです。 ですから改良改善のためのメニュで直していった…

慎重ゆえに

当たり障りのないアドバイスといわれると、とても難しいです。 トレーニングも科学や医療もどんどんと進歩しています。どのように診断するのか、どのようにメニュを与えるのかというのも改良されています。 まして、専門でもない領域についてのアドバイスに…

問題以前の問題

「ヴォイストレーニング」も、あいまいなまま、人によって、この用語の使い方が違うことが多くみられるのです。 議論の前に前提となることばの定義が定まらないところで、問題以前の問題になっているのが気づかれていないのです。

トレーニングで詰める

人生は有限です。そのなかで、より強く、より深く、に挑む権利は誰にでもあります。 そこからどこまで飛躍できるかはわかりませんが、そのポイントまでの距離は、トレーニングでつめることができます。 詰めておかないと、飛躍もできません。 がんばりましょ…

実践的ハウツー本

神様が本を書くことはありません。神様から聞いたことを書く人がいるのです。 歌手が書く本よりも、歌手になりたい人が一流となった歌手たちに聞いてまとめた本の方が、歌手になりたい人にはわかりやすく、使いやすく、実践的でしょう。 本もレッスンも、そ…

芸人と歌手は育てられない

芸人は、直接、芸人を育てられないものです。歌手は、中でも、もっとも継承されにくいものです。ポップスになるとなおさらです。 となると、特殊な環境で長年に渡り育ててきた実績をもつ伝統芸能に学べるところは、とても大きいのです。声楽もその一つです。

一般論は不要のヴォイトレ

知っているというのが本当に知っていることなら、問うのも不要でしょう。 突き詰められるなら、知っていると思っているだけのこと、知っているつもりのことに過ぎないともいえます。 声については、一般論でいくら答えても無意味です。 それは、その人の答え…

声のオープン性とクローズ性

声は、誰にでも開かれているし、性別、年齢、国籍などを問わない、とてもフェアなものです。 しかし、誰もができるものほど、一般的であるようにみえるものほど、一般向けにまとめるのは難しく、実のところ、不可能なのです。

問いに気づく

知らないことには答えられません。答えられなくても問いたければ、問えばよいのです。問いに気づかないから、問えないのです。 こうして埋もれてみえないものを掘り出すのが問題提起です。 それは、答えるよりも重要といえます。 声はみえませんが、聞こえま…

答えがない

声がやっかいなのは、一人ひとり、皆、違うからです。 そういうものに対しては、「これが正しい」と一言で答えられるはずがありません。 本人が自ら、問うようにして答えを求めていく、求め続けていくしかないし、たった一つの答えなどには、たどり着けない…

何を問うか

何を問うか、いろんな問いがたくさんある中で、 どれが自分にとって重要なものか、 そして、優先する問いは何なのか、 そこにもってこないと、現実的には、無力です。 そういうあいまいさが、声へのアプローチを遠ざけてきたのでしょう。