夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

19.ヴォイストレーニングの考え方

持続の必要

行ってみて、体験してみて、それで身につけばいいという考え方もあるでしょう。 それにうまく対応しているところもあると思います。 しかし、声の問題に関しては、声を直せばいいというようなことではなく、声を使って何をやるのか、あるいは、声が気になら…

声を直していく

声が出にくいのを出やすくするのはよいのです。 けれども、本当であれば、普通の人が悩んだり困らない声のことで、マイナスになったと思うのであれば、そのままでは同じことが繰り返される可能性が高いです。 ですから改良改善のためのメニュで直していった…

慎重ゆえに

当たり障りのないアドバイスといわれると、とても難しいです。 トレーニングも科学や医療もどんどんと進歩しています。どのように診断するのか、どのようにメニュを与えるのかというのも改良されています。 まして、専門でもない領域についてのアドバイスに…

問題以前の問題

「ヴォイストレーニング」も、あいまいなまま、人によって、この用語の使い方が違うことが多くみられるのです。 議論の前に前提となることばの定義が定まらないところで、問題以前の問題になっているのが気づかれていないのです。

トレーニングで詰める

人生は有限です。そのなかで、より強く、より深く、に挑む権利は誰にでもあります。 そこからどこまで飛躍できるかはわかりませんが、そのポイントまでの距離は、トレーニングでつめることができます。 詰めておかないと、飛躍もできません。 がんばりましょ…

実践的ハウツー本

神様が本を書くことはありません。神様から聞いたことを書く人がいるのです。 歌手が書く本よりも、歌手になりたい人が一流となった歌手たちに聞いてまとめた本の方が、歌手になりたい人にはわかりやすく、使いやすく、実践的でしょう。 本もレッスンも、そ…

芸人と歌手は育てられない

芸人は、直接、芸人を育てられないものです。歌手は、中でも、もっとも継承されにくいものです。ポップスになるとなおさらです。 となると、特殊な環境で長年に渡り育ててきた実績をもつ伝統芸能に学べるところは、とても大きいのです。声楽もその一つです。

一般論は不要のヴォイトレ

知っているというのが本当に知っていることなら、問うのも不要でしょう。 突き詰められるなら、知っていると思っているだけのこと、知っているつもりのことに過ぎないともいえます。 声については、一般論でいくら答えても無意味です。 それは、その人の答え…

声のオープン性とクローズ性

声は、誰にでも開かれているし、性別、年齢、国籍などを問わない、とてもフェアなものです。 しかし、誰もができるものほど、一般的であるようにみえるものほど、一般向けにまとめるのは難しく、実のところ、不可能なのです。

問いに気づく

知らないことには答えられません。答えられなくても問いたければ、問えばよいのです。問いに気づかないから、問えないのです。 こうして埋もれてみえないものを掘り出すのが問題提起です。 それは、答えるよりも重要といえます。 声はみえませんが、聞こえま…

答えがない

声がやっかいなのは、一人ひとり、皆、違うからです。 そういうものに対しては、「これが正しい」と一言で答えられるはずがありません。 本人が自ら、問うようにして答えを求めていく、求め続けていくしかないし、たった一つの答えなどには、たどり着けない…

何を問うか

何を問うか、いろんな問いがたくさんある中で、 どれが自分にとって重要なものか、 そして、優先する問いは何なのか、 そこにもってこないと、現実的には、無力です。 そういうあいまいさが、声へのアプローチを遠ざけてきたのでしょう。

根源的な問い

知らないこととは、教えられなかったことです。 知っていても教えてくれなかったのでしょうか、いえ、もしかすると、誰も知らないことかもしれません。気づいても学びようのなかったことかもしれません。 健康法についての本は、山ほど出ています。 しかし、…

知りたくない声の話

注意を怠ったり、勉強不足というなら別です。知らないこと、知らないで済ませてきたこと、知りたくないこととして、意識や論に上がらないことは、たくさんあります。 そういうものの一つとして、声の話もあると言えば、わかりやすいでしょうか。

声にならなくても

行動したくない体、動けない体、休みたい体では、攻撃も逃げもできません。 ことばにも声にもならなくてもよいこともあります。 身になってみる、吐く、吸う生体に戻してみるところから再出発してみることです。

方法のヴォイトレ☆☆

ヴォイトレの方法ではなく、方法のヴォイトレです。 ヴォイトレは、方法を探っていくなかで、できてきたのです。 「最初には、なかったことを忘れるな」とくり返してきたのは、そのためです。

よし悪し

トレーニングでは、そのときの自分のコンディションを正しく捉え、それをふまえることが前提です。 よいときもあれば悪いときもあります。 そして、その結果もよし悪しがあります。 必ずしも連関しません。

円熟の逆行☆

トレーニングの目的が、円熟、熟成でなく、未熟、幼児化となるのは、本質を外れています。今の自分どころか、過去、それも、わざと幼くするようなことは、逆行です。 そこで演じるのではなく成り切ってしまうと、素の自分を変形させ、戻れなくなりかねないの…

イメージのインデックス

何事も上達を目指して続けていくと、どこかで、うまくいかなくなってくるものです。 上達すれば、あたりまえのことです。 そこでは、イメージがメンタルに大きく作用します。 イメージのインデックスは、ことばです。豊かなイメージを、ことばでつかめるよう…

ことばでの呼びかけ

レッスンは自ずと、喉や身体の調整へ偏ります。その人独自の偏ったイメージや考え、その元となることばなどを消さなくてはいけないからです。 しかし、ことばへは、ことばで対する方が効果的なこともあります。 ことばとしてではなく、ことばの概念を変える…

心身に寄せる

できるだけ自分の心身によせてレッスンやトレーニングを位置づけましょう。 生きる力、パワーがそがれると、何のための声、歌なのかとなりかねません。

リピートとリスク☆

同じメニュをレッスンでくり返すのは、そのなかで、感性が働くようになり感覚が鋭くなるからです。 心身全体で判断していくようになるのです。 そこを頭を使うことでキャップ(ふた)をしてはなりません。 それでもリスクはゼロにはなりません。勘のよいトレ…

レッスンの本意☆

気づくためには、意識して準備しておく、つまり、問題意識をもって待ち構えていなくてはなりません。その体制をつくっていくのが、レッスンの役割の一つです。 そこで何かが現れたとき、トレーナーは、その存在を知らせてくれます。 やがて本人が自ら気づけ…

結局のところ

どんなことをしても急にすごい効果も出せないが、 全く害になるようなひどいことにもならない、ということです。 だから、好きなところから無理なく始めればよいと思えばよいのです。

ヴォイトレと声は、複雑ゆえに

全ての人に同じような結果が出るのではありません。 データとなると矛盾するような結果があるのが普通です。 食べ物と健康との関係のように、ヴォイトレと声との関係も、とても複雑だからです。 一つのメニュだけを、六つ子に条件を変えて同時に試すようなこ…

錯覚

もしかすると、本人も、その方法でないところで効果を得たのに、教えるために、その方法で効果が上がったと信じ込んだのかもしれません。その方法自体には、実の効果がなかったということもよくあります。 現場でせりふや歌をくり返し使っているだけでも、大…

知ることから試すことへ

私は、「知りたいという欲が間違いの元となるとしても、とことん知ってから忘れてしまえ」という立場です。 一人の一つの答えを自分に当てはめて間違うくらいなら、100人の100の答えを自分で考えていくとよいと思うのです。 誰にも教わらず一人で考えても、…

直観的に行う

私は、「こうしてもよいですか」と言われて「だめ」と言うことはありません。 自分の直観でよいと思ったことは、まず、やってみればよいのです。 おかしいと感じたまま、そのままでやるよりずっとましです。 本やネットで知るより、まずは、自分ありきです。…

相関関係にすぎないこと

たとえば、血液が汚れているとは、浄化できるとは、どういうことなのでしょう。「笑うと免疫力が上がる」というのも、笑えるというのなら元気ということもあるでしょう。 似たことでは、病院で、「大病のため、声の出なかった人が、ある方法で声が出るように…

トレーニングは加えるもの

生来もっていた能力に、生後、獲得されたものが加わってパワーになります。私は、その両方をみています。素質と学習、あるいは、天性と努力といってもよいでしょうか。トレーニングはもちろん後者にあたりますが、前者をふまえて活かすことが大切です。