声楽を別にして、一般の人向けや、ポピュラーや役者に対するヴォイトレでは十人十色に全く違うやり方で行なわれています。
これは昔から大して変わりません。そのなかで、私自身が責任をもてるのは、私のやり方にすぎないから、あえてブレスヴォイストレーニングという別名をつけたのです。
それでも私の願いは、スポーツのように、この方法もある程度一般化されることです。
今のところ、多くのトレーニングマニュアルは、そのトレーナーの名をとって、○○流としか、なっていないように思います。
私が自分の方法に、自分の名をつけなかったのは、私自身が創案しても、その後、よりすぐれた人が加工、改良して、完成度を高めてもらいたかったからです。すると、いつかはきっとよりすぐれた人が行なっている
トレーニングと同じところに行きつくと信じています。事実、そういう方向になってきたと思うのです。