アーティスト、ヴォーカリストを目指すなら、現場では、「ベルカント唱法をやっていた」とか、「○○先生のもとに通った」とかはいりません。偉い先生のもとにいたからって、あなたが偉いわけでも、できたわけでもないのです。
こういった技術が習得できた、だからといっても、大して使いません。使うところもありません。
使うというのは、技術とみえなくなるまで、習得しなくては使いようもないからです。ある技術を習得したらプロになれるというのは、日本人らしい真面目さからくる誤解です。
あなたの声が何を表現するかがすべて、です。
問われるのは、あなたの(作品としての)価値がどこにあり、何を補うべきか、そのための手段として、ヴォイストレーニングがどう有効に活かせるのか、ということです。
相手の肩書きや経歴にこだわらないことです。声がみえなくなります。