トレーニングとステージとは、分けてください。トレーニングは、結果として表現に反映されてくればよいのです。この場合、“表現”というのをどう定義するかです。私は、立場上、音声表現は声の応用形の一つとしています。応用(歌やせりふ)は、何も考えず思い切って行い、基本(トレーニング)でチェックするべきだと考えています。
ステージでは、「ヴォイストレーニング?そんなものはないと思え」、ということです。
トレーニングは、そのときの課題と克服を目的として、ある期間、「意識的に、不自然に、部分的に、強化、調整する」ために行います。歌は、「無意識、全体的に統一され、自然」になるようにします。
私は、歌と声を8~16小節(半オクターブほど5秒~15秒くらい)で徹底してチェックすることで、そこをフレーズとして、歌とヴォイストレーニングを結びつけています。これをオリジナルフレーズでのデッサン練習といっています。