私が科学(音響)や医学の機器での測定に真剣になっていったのは、声や歌に関するトレーニング効果ほど、あいまいなものはないからです。それで他の人に自分の理論、正しさを示したいというなら、それほど程度の低いことはありません。
芸術において、科学や分析は、後追いの実証しかできません。簡単にトレーニングに使えるようになるとは、思っていません。
そういう方法を使ったら、関わった音大や専門学校、教授名、海外のトレーナー名などをPRするのと同じく、受講する人の心理的に安心や信頼感を与えるでしょう。しかし、データや客観的根拠を欲している人に喜ばれる反面、その弊害もあるからです。