かつての歌手の育成、声づくりは、作曲家がしていました。坂本冬美さんを七年かけて育てた猪俣公章さんが亡くなった頃、そういう時代も終わったかのように思えます。つまり、かつては弟子入り、住み込み十年でデビューというものでした。まあ、声のよい人を見つけてきて、よい歌を渡せば、ヒットした時代です。
それに代わって、シンガーソングライターの歌手(やバンドの作曲担当)が楽曲提供をプロデューサーとしてやっています。
落語家のように、師匠、つまり歌手の大御所が弟子をとる例もありました。しかし、これもうまくいってはいません。
オペラ歌手や邦楽については、触れません。国家の予算で育成にお金をかけて・・・というのも、私から言及するだけムダでしょう。しかし、実力の底上げはできてきたようです。あと、どのくらいか待てばよいのでしょうか。