心身の解放だけで本舞台に通用するはずはないのです。わずかな時間で、参加した人の満足度で問われるから、そこでのサービス、効果体験の実感させなくてはなりません。それが、トレーナーの評価となります。
体も気持ちも解放されている方がよいのは、確かです。調整トレーニングがノウハウのようになるのは、一般の人はよい状態を自分一人ではとり出せないからです。
しかし、調整トレーニングというのは、調整できた状態になれば通用するという力のある人たちにしか、本当は通用しないのです。そのことをわかっていないところで、プロが一般の人にセッティングしているのが、ほとんどのワークショップです。
トレーナーには、自分の歌や発声ではできても、そのプロセスの把握ができず、素人も自分と同じやり方でやればすぐできると思う人も少なくないようです。こればかりは、いろんなタイプの人を長期でみた経験がなくてはわからないことかもしれません。一人でできた人ほど、自分のプロセスの把握ができていない人が多いのです。