グループで教わると、そのなかでの違いやオリジナリティに敏感になります。声楽では、本当の個性差を見い出せるのは、かなり高いレベルになってからです。共通のベースを学ぶのが先だからよいことです。
そこでいろんな進歩の仕方があるとともに、生徒のレベルや違いによって、違うやり方をとることも学べます。
劇団やミュージカルなどでは、おのずと比較するという学び方ができるのが大きなメリットです。特にダブルキャストや演目がスタンダードで同じなら、比べられます。人や作品をみる目を養うには、とてもよい勉強になります。
自らが個人レッスンしか受けていない声楽家やトレーナーには、グループレッスンするのは苦手な人が多いようです。
トレーナーによっては、個人レッスンでも他の人とのレッスン(たとえば前の人)を見せる方式を採る人もいます。これもレッスンする人、レッスンを見る人の相互にとって有意義なこともあります。