今、やりやすいやり方が必ずしも長期的にみてよいとはいえません。そこを優先すると、すぐに効果がでるやり方だけになりかねないからです。すぐに効果をだすのは、本人のモチベートをあげ、トレーナーや研究所を信頼してもらうにはよいのですが、トレーニングの本質的な目標とは一致しないことが多いのです。
すぐ実感できて、やりやすい方法を否定しているのではありません。それが最初のステップとなるなら望ましいことです。初心者ならそれがよいとも思います。
ただ、そうでない方法や自分と合いにくいと思うやり方をとるトレーナーの能力を否定するのは、浅はかなことです。今まで自分の感覚だけでやってみたり、別のトレーナーについて学んできたというのなら、なおさらです。何らかの目的、あるいは問題解決のために、ここにいらしたのであれば、一度自分の判断を保留しては難しいからこそ、すべて活かす方へ努めてほしいのです。それでも自分の判断は働きます。だから、急がないで欲しいのです。
すると、どのトレーナーの方法が正しいとか間違っているとかいうことでなく、すべては自分への気づきのヒントとして、あることがわかります。