「前のところではまったくうまくいかなかった。ここはわかりやすい。いろんなことが身についた」といってくださる人がいます。その喜びに水をさすつもりはありませんが、「身についたということは、世の中に通用しているということでみないと、自分自身で、誤解してしまいます」と言うことがあります。そして、「前にあなたがいたところでも身についた人もいるし、ここでも身につかなかった人もいます。」と加えます。結果というのは、少なくともまわりの評価が得られていくこと、そして、本当はプロの人の評価なのです。
トレーニングは、相性もタイミングもあれば、その人自身の取り組みや努力にも大きくよるからです。それに「一通り学んだら、『ここでは身につかない』と次のところへ移り、そこでまた同じことを言うかも。」と思うこともあります。
私は、それを悪いこととは思いません。身につかないというのは、本当にだめなときもありますが、あなたのレベルがあがって、高いレベルや、より絞られた目的のレッスンを求めるようになると、必ずそう思うようになるからです。そうしてこそ、また多くを学べるし、その必要に応じて学んでいけばよいからです。
私は、プロの活動を30年以上やってきている人までレッスンしています。彼らは私を使えているから、続けているのでしょう。それだけのことなのです。反対に私と合わないが、ここのトレーナーと合うという人もいて、おかしいことではないのです。