レッスンでは、アーティストの演奏のかけあわせなどを加えました。一流といっても全ての作品が一流でないし、かけあわせなどで偶然にすごいものが伝わることもあります。一流アーティストだけでなくとも、声せりふ歌では、誰でもいつでもそのチャンスがあるということです。
レッスンは、気づきを与えるためですが、多くは気づきが起こる環境づくりに過ぎなくなります。あなた自身への問いかけです。答えをことばで求めると、正解も誤答もなく、やっていく人には関係ないものです。あまり神経質にならないことです。
何かを知るのは自分の至らなさに気づくためです。他人に対し優越感を味わったり、それを自慢して自己保全を図るためではありません。形にとらわれずに、実をみることです。形だけは間違っていなくても、うまいようにみえても実につまらない、心に働きかけないせりふや歌が、どれほど多いでしょうか。