私の思う個性やオリジナリティは、その人以外の(トレーナーも含み)すべての人がやったら間違いというものです。本人だけにあてはまるのですから、その探究のプロセスは、他の人がみると間違いだらけ、その中であなたが勘づき、他人が間違いといえないところまで深めて提示し、納得させてこそ成立していくのです。
できないことは、できなくていいのです。これまであなたはそう生きてきて、そのように声を使ってきたのですから、トレーナーのいうようにできないことができたらいいというようなものではありません。
あなたのよいところをもっと出して、その上で、伸ばすようにすることです。よいところを探しまくりつくりまくることです。今もっているものをどこまで完全に使い切るかを考えてください。それがどれだけ大切で全てであることを知ってください。
今、もっている以上の声域や声量は、その範囲をよりよく使うために過度に学んでおけばよいことです。余力、余裕となります。使う必要もありませんし、大して使えなくてもよいのです。