夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

「うまくなる」という目的の程度問題

英語を学ぶのに「先生について勉強したらうまく話せるようになりますか」と聞いたら、「必ずうまく話せるようになる」といわれるでしょう。学んだことのない人は、レッスンするごとに毎回少しずつ話せるようになります。そのことばは間違いではありません。しかし、ニューヨークに行って不自由なく通じるには、1、2年では無理でしょう。高い目的からみたら、全く通じないはずです。スタート時がどのレベルかで大きく違いますが。

 声や歌も誰でもそれなりに使ってきて、経験しています。ですから、外国語の語学より複雑です。身近な例として日本語で考えてみましょう。日本語をもっとうまくなりたいと思ったら、あなたはどうしますか。混乱しませんか。話し方教室に行けばよいのでしょうか。日本語教師養成講座でしょうか。そこなら外国人に教えるための知識が学べます。相手の国によって教え方も異なります。一口に日本語といっても、漢字、故事成語、敬語・・・いろんな分野がありますね。

 声も歌も同じです。あなたが何を求めるかで、トレーニングも専門も、やるべきことも進め方も異なります。

 私は、このヴォイトレのビフォーアフターを、「『ヴォイトレをしていない声』が、『ヴォイトレをした声』になった。」ということで括りたいと思います。その要素のいくつかは、これまで述べた中に含まれます。でも、単に高い声や大きな声が出たから、ヴォイトレの結果が出たとか、ヴォイトレでできたというのは、おかしなことです。