私のところでは、以前は養成所としてのクラス制だったので、上達するとしぜんと上へ残っていけるような形になっていました。それがレベルや実力と比例しなくなってきました。そこで生え抜きのトレーナー、育成していたトレーナーに加え、何人かは外のトレーナーをお願いして客観性をもつようにしていたのです。
グループレッスンが中心でしたから、トレーナーの個人的な影響はそれなりにとどまっていました。それでも、その影響下に入ってしまう人も少なくありません。本人は伸びているように思っても、そのトレーナーの半分にも満たない力もつかないのです。
これは、一人で教えているトレーナーのところで常に起こっていることです。私のところは複数のトレーナーから、選べたので、大分、害は防げたのですが。
そこをなぜ問題視しないのでしょうか。本当にすぐれた一流のトレーナーがいるとしたら、自分のかけた年月で、少なくとも自分より上のレベルに育てられることが証明でしょう。かける年月(時間)が半分、要する努力が半分で、そのトレーナー並みの力にできるなら、まあまあのトレーナーです。多くのトレーナーはそれ以下の実績となるわけです。