芸の世界は、人並みの80パーセントまでは、20の努力がいるとすると、残り20パーセントを詰めるのに、80の努力を要します。それ以上になるためには、労力でなく、100から無限という世界へと挑むことになります。
要は、人並みかそれ以上になったとして、その80パーセントの上に、20パーセントがそのままのっかればよいのですが、そういかないものなのです。
声や歌については、この80パーセントは、プロやうまい人のまねにすぎないことが多いからです。80パーセントでの限界にあたるのです。これはデビューはできた、人前でできた、CD出したで終わってしまうレベルです。10~15年以上続いているのをプロというなら、アマチュアに毛が生えたくらいです。素質のある人なら1年半で到達できます。
100パーセント以上の世界をつくることが念頭にあれば、80パーセントは目指さず、あとで100以上にいける基礎の20パーセントをしっかりと創りあげることです。
トレーナーがつくときの、最大の問題として、ずっと積み上げ式で10、20、30…50、80パーセントと進めがちなことです。それではブレイクスルーできないのです。