レッスンで関わらない人には、私はいろんな批評を求められても、言いません。どんな作品でもよいところはあるし、よいと思う人もいます。そういう人とやればよいからです。私のアドバイスは私の基準を投影することになります。プロの歌手なら別でしょうが、原則はよりよくなる可能性からみるべきです。
そのときに悪いところを注意して、カバーしてもその場しのぎです。それに気づかずカバーもしない人にそのことだけ教えては、その人のためになりません。それをカバーしたくらいの歌で終わってしまうからです。
悪いところより、よいところ、武器になるところを見つけるのです。それがパッと出てくることは、そんなにありません。長い時間がかかることもあれば、本人が思ったものと違う場合もあります。