私の研究所では、一早く声紋分析の器材を使い始めました。音声科学の発展はすばらしいことです。天文学や物理学、医学でいうと、天体望遠鏡や顕微鏡が出てきて、目で確認できるようになったくらい、革新的なものでしょう。
関連書籍でも生理学から、音声学、音響学まで、詳しくわかりやすく、よいものが出てきました。声の基本的なことを誰でも知ることができるようになりました。
特に大きく変わったのは、
・声区(レジスター)と胸声、頭声の関係、音色は胸や頭(腔)での共鳴の否定、仮声帯で裏声を出すのでないこと
・ミックスヴォイスほか、いろんな声の分類の細分化
・声帯の振動、発声、共鳴の可視化
・裏声、ファルセット(フルート)、地声、表声などにおける、男性、女性での定義