夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

邦楽のトレーナー登用

日本のヴォイトレでは、おそらく初の試みとして、邦楽(ここでは歌謡曲、演歌以前のものを示す)のヴォイストレーナーを入れています。ということはもちろん、世界で初になります。

邦楽と私との関わりは、古く、90年代から、端唄、小唄、浪曲長唄(詩吟)、能の謡などの師匠やそのお弟子さん、あるいはそこへ入門なさった方々に接してきました。以来、竹内敏晴氏のような先達を参考に対処しつつも、洋楽、声楽などのようなオーディションやプロという基準もなく、結果について充分な検証ができないままにきたといえます。

ここのところ詩吟や能のヴォイトレに、私自ら出向くようになったこともあり、また研究所にも年配の方で趣味で長く続ける人もいらっしゃるようになり、新たに和から日本の伝統芸からのヴォイトレを加えていきたく存じます。

オペラや洋楽の歌唱においては、ここ30年ほどさしたる成果を日本人は、少なくても世界に冠たる他の分野の成果と比べると出せないでいるといえます。もしかすると、オペラやポップスなども、欧米からグローバルに普及したなかで、日本人の声だけとりのこされてしまった危惧を覚えざるをえません。一方で日本の古典芸能の声の先行きも安心していられる状況ではありません。もちろんそれは声だけに限りませんが。

邦楽は、師匠以外のところへ学びにいくのは、もともと厳しい状況におかれてきました。それでも、技能向上や真理の追究に先駆者となる人は必ず現れるものです。