長期に最高のレベルを目指すためのトレーニングでは、もっと全体的に捉えなくては、多くの場合は行きづまってしまいます。その結果が今の日本の声の実情です。
私のところには半数近くの人は、私や他の著者の本を読んでいらっしゃいます。本を読んだ上での判断は、何の情報もないよりもトレーナーの方針、考え方がわかるのでとてもよいことです。
しかし、レッスン中やトレーニング中に、理解する頭を切らなくては、囚われてしまい、効果が半減するところが方向を違えてしまいかねません。
ことばは大切ですが、そこからのイメージがもっと大切です。イメージからことばを選びつつも、一通り頭に流したらあとは忘れるようにお勧めしています。スポーツと同じで、頭で考えるのは必要とはいえ、考えて動かすものではないからです。イメージや感覚を磨いて心身がうまく動くような条件(もっともよい反射回路)をつくっていくのがトレーニングともいえるのです。