トレーニングとは、より早く、より上にいくためのものです。この「早く」と「上に」をきちんと考えなくてはなりません。「早く」とは、他の人が10年かけてたどり着いたことを、10年より早く達することです。それに対して、「上に」とは、その人より上にいけるということです。その人とは、師やトレーナーでもよいし、最高のアーティストでもよいでしょう。何年かかってもいくということです。では、上とは何かということになります。ここでは他の人の上というのをさらに超えて「深い」といっておきます。
気をつけなくてはいけないのは、早くあるレベルにいけたからといって、誰よりも上にいけるわけではないということです。まして深くなるとは限りません。
同じことをできるようになるのに、早くできた人のほうが、より上にいくのに有利と思います。早く活躍の場、機会と経験が与えられると、力がつくことが多いからです。
しかし、人生、大器晩成型もいます。長く生きる人もいます。途中で失速する人もいます。
創始者や他からこの世界に飛び込んできた人と、二世三世といった人との違いもあります。オーナーとサラリーマン経営者、二世などの違いも関係ありそうです。