夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

自分のストライクゾーン

 長嶋さんのレベルでは、ストライクとボールの区別もなく、単に打てる球、打てない球、いや、打ちたい球と打ちたくない球だったのでしょう。野球がおもしろいのは、どんな悪球、ワンバウンドした球でも、敬遠の球でも、打ってもよいということです。確かにボール球はヒットになる確率は低いのです。一流は、そんな常識も通じないからこそ一流なのです。これこそが、声や歌で一流になろうとする人が知っておかなくてはならないことです。そういう人を育てたいと思っているトレーナーが心しておくことです。狭い判断や自分のパフォーマンスのために、その人の大いなる可能性を邪魔しないように気をつけることです。

 

 レッスンをしたり、トレーニングをしたり、アドバイスをすることで、ことばにしたり、マニュアルや本にすることで、何かは、まとまり、その分、何かは失われます。

 いくら科学的な分析や理論が進んでも、一流のプレーヤーはさして多くなりません。一流のアーティストもそこからは生まれません。学ぶこと、知ることは大切ですが、頭でっかちにならないことです。頭をとるために学ぶのだということを忘れないでください。トレーナーも、頭の固まりみたいな人が多いものです。