私は、もっとも多忙な30代、40代で海外へほぼ年6回、50カ国以上を訪れました。日本と世界との差を実感するためでした。東京にいることで鈍くなっている感性をリフレッシュするため、あたりまえのものをあたりまえにみるために、世界の感覚を入れておくことの必要がありました。日本もその間、網走から沖縄まで、ほぼ二巡りしました。キューバやジャマイカ、アルゼンチン、ブラジルと、行き着くところまで行ってしまい、「日本は日本」と開き直ってからは、アジア中心に巡りました。地球を半周すると、その大きさが何となく実感できます。50年生きて、半世紀を実感するのと合わせ、私の1つのスケールとなりました。