夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

音声学と理想モデルの違い

 私が参考してきたのは、音声学です。特に生理学と物理学的でみた喉と共鳴のモデルです。これは、トレーナーが知っておけばよいもので、レッスンでは副次的なものです。ところが、世の中での科学知識重視の傾向で、理論を知らないのは不安だから、知って安心したいということで、取り上げるようになりました。

 私も、声の仕組みや音声学を、本でも説明することになりました。しかし、最小限しか入れないようにしています。他の先生のように出したくないのは、あまりにあいまいだからです。知識と発声や歌唱の上達とが、ほとんど関連していない点も大きいです。

発声はリアルの体で生じる問題です。静止した状態でみても何ともならないのです。

 例えば整体では左右のズレをバランスをとろうとして、チェックして直します。それで声はよくなるでしょうか。健康になり、けがをしにくくなればよいともいえますが、果たしてそうですか。人間の左右は違うという大前提が抜けていませんか。