ヴォイストレーナーの選び方[アーカイブ版]

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に  バックナンバーは「夢実現・目的達成のための考え方と心身のトレーニング」をご覧ください http://bvt.txt-nifty.com/trainersen/

息を深くする

 喉を強くするには「声出し」をすればいいのですが、個別に持っている身体が違うので、私は、喉そのものでなくその周辺を変えるイメージをもつようにした上で、息吐きをトレーニングのメインの一つとしています。

 一流の歌い手や役者は、息が聞こえるほど深い声をもっている、それを支える、深い息を持っています。人の心を動かすときに使う声=息=体です。その息からアプローチしてみようと思ったのです。

 彼らをよくみて、共通の体、息、声(の芯)をとらえます。声は個人差があり、わかりにくいのですが、体や息の条件は、私も近づいていくに従って、わかってきました。結果としては全身が響いてくるのです。椅子に座ると、椅子から床まで響きます。

 声の出る体では、息は意識しません。どういう息を吐こうとか、体をどう使おうとか、考えません。ただ、体から声が出るのです。少しの動きが、そのまま100パーセント声になるのです。これが完全な結びつきです。声は背骨から尾てい骨まで響きます。

 目先のレッスンには、そういう根本的改善=鍛錬がないのです。浅い息、浅い響きで、高音をカバーしようというのは、逆だからです。バランスをとるために今の息の力を制限していくのですから。

 「使った分しか声にならないが、使った分だけは確実に声になる」ようにしていくのが、正攻法です。

 常に100パーセントの結びつきで、80パーセントや、50パーセントでは、そうならないのです。120パーセントや200パーセントでもよくありません。

 1の体=1の息=1の声、この結びつきを完全に身につけると、声は体となります。これは、体や息で声を押し出すのとは違います。ことばや歌にしようというのではありません。声を発しようとしたら、もう響きが飛んでいるのです。よくみる発声練習のような、浅いつくり声ではありません。その人の体、喉をふまえた声、その人の性格、生き方、感情を踏まえた個性ある声なのです。ここでは使用目的での色は付けず、ベースとして目指すべき声とします。