竹内敏晴さんの「人間、この声、命の輝き、衝撃」を、私は「生命力、立体感」と言っています。今のことばで言うと、「リアル、3D」でしょう。あなたがここにいて、その存在感が、オーラを放っているように、その一つの媒介を声として欲しいのです。歌わなくても、声を出せなくても、伝わるならもっとよいでしょう。
私もそのようなレッスンを目指していました。1990年代後半から感じる人が少なくなりました。研究所はそういう人の集うところから、そういう人を育てるところに変わっていきました。他の人のせいではありません。私の限界だったのでしょう。