歌手の集団化、スターをつくらないシステムが、日本らしい成功をおさめているといえます。そこでは、演出家、プロデューサーがアーティストです。テクノや機器でしか世界に出られない日本、SEやアレンジャーがアーティストのステージ、客が主役のフェスティバル・コンサートと、アーティストのカムバックブームからAKB48まで、シンプルな図式がみられます。
デビュー曲にインパクトとオリジナルの表現力の出ていた有能な歌手が2、3年たつと、ありきたりの歌い方になります。海外から戻り、日本のステージをやるにつれインパクトがなくなるMCが多くなり、客に寄り添う共感型(ブログやツイッター型)になる、それが日本のもつ文化でしょう。それを打ち破るべきアーティストがそれに迎合してしまうのです。