夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

カラオケとヴォーカルの関係 

日本の独自開発のカラオケ現象は、全世界に広がりました。しかし、そこではヴォーカルのつくり出していく音の世界にそってプレイヤーが音を動かしていくというセッションが成立していないのです、カラオケというのはヴォーカルが歌っていなくても伴奏として進行して、終わりまでいくからです。むしろ、日本の歌は、このカラオケ感覚に堕していきました。

ポップス歌謡全盛の60年代に、日本ではすでに、すぐれた作曲家が編曲、アレンジして伴奏をつけていました。しかし、そこは相当耳障りなバックの音が入っていたので、歌手の力を引き出すのではなく、もたせられるようにしました。

トータルプロデュースの時代となり、ますますヴォーカルの力に頼らなくなっていったのでしょう。それだけの力がヴォーカリストにないのか、今も昔も、まわりの人の才能を引き出しました。果ては、ハイレベルなカラオケ機材まで生み出したのは、私の立場からみると、皮肉で残念なことです。