夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

判断のレベル

バッティングのフォームづくりにたとえて説明します。バット(竹刀でもよい)を持って10回振ってみてください。そのなかでどれがもっともよかったか、直観的に選んでください。何となく選べるはずです。素人である私なら、それと同じスイングを10回くり返すことができません。野球部員なら、私よりもそろったレベルからスタートできるでしょう。

これはスイングの違いが何センチメートルくらいの幅で認識できるのか(判断力)、実際に振って調整できるか(再現力)の能力の差となります。イチローなら、その差はミリ単位でしょう。ボールを投げる側で例えてもいいですね。距離、スピード、コントロール力と、今はスピードマシンで測れるからわかりやすいでしょう。

 人それぞれ、スタートのレベルが違います。2、3ケ月たつと、その人なりに調整できるようになってきます。少しコツがわかるのです。そういう判断力や修正力がどのくらいあるのか、またどのくらいついてくるのかが、その後の伸びの違いとなります。それはスタートのレベルの違いよりも大切です。

 トレーナーは、あるレベルまでは、本人よりも正しく選べます。声は判断しにくいものだから、その指示に従えば、修正へ効果的に進めていけるでしょう。少なくとも本人よりは客観的に聞くことができるのです。しかし、その客観性は、客観ゆえの限界があるのです。高いレベルでは、表現性に伴って判断は変わります。磨かれた本人の感覚が、そのレベルを逆転するようにしていくように育てることです。ここでは直観的に知っておいてください。☆