ヴォイストレーナーの選び方[アーカイブ版]

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に  バックナンバーは「夢実現・目的達成のための考え方と心身のトレーニング」をご覧ください http://bvt.txt-nifty.com/trainersen/

文化とプログラミング

私は、どんなメニュもやり方も、ないよりはあったほうがよいと考えています。選ぶ機会が多様にあるのが豊かなことであり可能性も広がるからです。そのなかから選ぶだけではありません。自ら創り出すための材料となるからです。一人でゼロから創ることを考えてみたら、どれだけ助かることでしょう。

 人類は先人の経験を生かし、文明や文化をつくり出してきました。継承の上に創ったから偉大なこともなしえたのです。

文明は共通に基準化され、伝達され模倣されて発展します。一方、文化は、一般人、一個人、一地域、一時代のオリジナリティを元とします。この二律相反の問題には悩まされるものです。

あるところまでのプログラミングは、文化、芸術の理解、指導、習得に有効です。私が方法やメニュを一個人でなく、組織として扱い、それを通じてまとめ上げ、公開するのもそのためです。

第一段階として、材料を一覧化しています。第二段階として、ノウハウやメニュを欲しがる人が多いのですが、必要なのは、基準とそれを満たす材料です。

 表現は基礎を必要として、基礎によって可能性を大きくします。しかし、基礎そのものの中や、その延長上に表現が生じないことも多いのです。小説をいくら読んでもよい小説が書けるのではありません。それをいうなら、いくら書いてもよいのが書けるとは限らないともいえます。

 声は基礎、表現は歌やせりふとなります。声を出しても、そのまま表現にはなりません。それは、よい竹を叩けば、よい音が出るというレベルです。尺八の音にするには、楽器として加工し、演奏者が技術を高めなければなりません。そのレベルでの表現を私は目標にしていますが、難しいものです。