夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

基礎と応用力

 少し基礎の話をします。応用できるまでに基礎は応用のできないステップを踏んでいきます。どこかで応用できないから、その手前の基礎を固めるのですから、あたりまえです。

 問題は、応用できないところで気づかされた、フィードバックしたときの基礎のレベルの欠如という見方もできます。ただし、基礎として声をしっかりとさせたら、応用として歌がすべてよくなるかというと、必ずしもそうはなりません。基礎といってもたくさんあるし、応用にも向き不向きがあるからです。

 

 木の幹と根で、応用と基礎を説明したことがあります。今回は、建物で例えましょう。建物とその地盤ということで、その地盤を掘って、コンクリや杭を打つことを、まさに「基礎」といいます。そのときに、真下に何メートル掘るのか、どのくらい固めるのかは、地盤の固さと、建物の大きさ、高さや重さによるはずです。どれくらいの安全を保つ必要があるのかにもよります。地震の多い日本は、世界一厳しい基準で、かなり余裕をもたせているはずです。

 基礎も考え方でいろいろと変わるということです。さまざまなバリエーションがあります。形、量、深さ、時間、材質など、どこまで必要であるのかが元で、その必要に見合うものであるべきです。

 応用のバリエーションにおいても、かなり変わるでしょう。いつものメンバーとのカラオケで同じ曲を同じように歌うという目的なら、かなりの限定ができます。限定すると早く仕上がるのです。

本当の基礎はいつ何時、どんなときも通じるレベル、などというと見当がつかなくなります。余裕があるに越したことはないので、限界がない基礎づくりとなるでしょう。