もっとも大切なのは、シンプルな練習をコツコツとくり返していくことです。それに一人で耐えられないから、レッスンやメニュや理屈や精神論があるようなものです。
すぐれた人は、直に心で受け止めて声に感じられるのです。そればかりは自分でやって得なくてはなりません。
それを基にレッスンでトレーナーが活かす方向を示すのですが、その前に妨げてしまうことが多いのでしょう。
私は、必要性を自覚させたいので、必要と思うことが絶対に必要だと餓えるくらいに待ちます。そこで自らを感じ、その動きを自らとり込まないと手に入らないのです。
原始の生物は、まわりの環境で左右されます。寒ければ温かいところへ移動し、移動できなければ死にます。しかし、人間は自分の持つ条件を超えて、火を焚いたり、エアコンをつけて環境をコントロールします。自分の体を鍛えて対応できるようにします。そういう意味で人間らしくあらねばならないのです。
何よりも覚醒するには、かなりの時間がかかるのです。即効果をうたうのは、それを捨てていることになるのです。