毎月何十人、トレーナーも入れると何百人とのレッスンでの接点をもつ、この研究所では、日々いろんな問題が生じます。あるものは持ち込まれ検討に、あるものは新たに対策をたて、あるものは改めることを余議なくされています。いつも対処に追われています。
組織というのは、ありがたいもので、私に持ち込まれる前に、トレーナーやスタッフが対処し、本来は私が1時間かかることを1行の報告ですむこともあります。
声という得体のしれないものについて、事例をたくさん必要とする研究において、ありがたいことです。教育や指導の前に研究の体制が充実していなくては、大きな成果をあげられないでしょう。
トレーナー個人の研究は、基礎です。それを元に多くの事例を吟味し、分析したり解釈したりして「仮説」を構築しつつ、第三者の目を通して実証、証明していくのです。ようやく、そういう体制が整い、私自身、研究所の内外でその実践者に会い、研鑚する機会が増え、ありがたく思っております。