自分を出し切る。それは第一の条件です。しかし、出し切ったくらいでできるのは、声を二次的に使う分野くらいです。
どのトレーナーが合っているかとか、レッスンのどこがプラスなのかというのは、習っている本人が、自分の「今の器」で考えたり、思いこんだことです。その思い込みや判断がさらなる成長を止めていることもよくみられます。
自分の判断を取るか、トレーナーの判断を取るかは自分で決めたらよいともいえるのですが、経験も直感もそれなりに必要でしょう。自分で判断するのか判断を他に任せるのかに、その人の本当の力が出ます。すべて自分で判断するのでは、本当に学べないことになるのです。なのに、そういうことさえわからない人が増えたのでしょう。
研究所は学ぶ場であり、サービス業のようなビジネスではありません。「お客様として生徒をみているのではない」のです。