夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

カラオケの技術

「技術を超えるものを表現するために技術を究めなくてはいけない」ということです。舞台を超えるために舞台があり、表現を超えるために表現があります。レッスンはレッスンを超えなくてはならないのです。

 歌のうまい歌手と心に残る歌手がいます。うまいというのは、うまくみえるということです。難しいことを何とかこなしていると、うまいレベルで競っていることになります。

 「カラオケバトル」という番組があります。プロ歌手が、元歌の本家の方の歌手が、けっこうな確率で負けています。本当にへたなこともありますが、目をつぶると、やはり本家の方が伝わっていることが多いのです。

 採点バトルは、数字で実証しないと納得できない現代人の心理をついたゲームです。私が解釈するなら次のようになります。カラオケの得点基準も、正確さから表現力に重きをおくようになってきているのですが、そのあたりの進化にはふれません。

 歌としての正しさは80点くらいでクリアされています。それ以下のレベルの人は、そこまで使って練習できると思います。しかし、そこからはカラオケの基準に応じるのか、独自の表現の方へつめていくのかは大きな岐路です。

 以前の基準では、音程に正しく歌うことを声楽などで学んだ人が有利でした。今やプロも、カラオケで練習してくるそうで困ったものです。