夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

他人のことばを使うということ

他人のことばを使うというのは、どういうことかというと、私は、最初は自分のことばだけで述べていたのですが、どうしても、原因や理由づけには若い自分の体験だけでは説明できずに、権威筋の理論や論文、科学的データなどを使うことになったわけです。まともな人からみたら、それが当たり前なのですが、未知な分野においては、そういうものを使うほどに、そういうものは、後で新発見とやらで古くなって、引用した私の分が悪くなるということで、あまり使わなくなったのです。まあ、権威筋が出していた本に「裏声は仮声帯で出す」、などと述べられていた時代です。私はそこは引用しなかったのですが。

 本は誤植や校正ミスがあってもすぐに直せないので厄介です。図やイラストもなかなかうまく伝わるように描けないのですが、少しずつ改良されています。これは先人のおかげですが、私もじきに、先人の仲間入りをしそうです。

 未知の上に個々の体をメインとし、音で展開するヴォイトレの分野を文字で述べるのは、無理な試みです。

 ですが、私は、多くの人と関わって、交わす対話のなかにヒントがあるなら、それを役立てて欲しいとリライトして、編集して、残していったのです。

 自分のことばだけで述べると、同じことのくり返しになります。アナロジーとして、ものの例えで説明せざるをえません。

 そこでは、他のアートやスポーツを例に引く方がわかりやすいので、アスリートやアーティストのことばも引用します。データとしてはよくなくとも、メンタル面においては、一流の人のことばが有効です。有効であるならはよい―ということで、私は広く「アーティストのことば」を伝えようとしてきました。今、流行の蔵言集みたいなものです。