夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

働きかける

 私は、オーディションを、ときに客席のさらに前や、ずっと後ろからみています。私は、私の見方だけに踊らされないようにとても気をつけてきました。トレーナーやお客さんの反応も受けとめて学んでいったのです。私の尊敬するアーティスト(複数)ならどう聞くかという観点も必ず入れています。

 聞いていて、自分の体が揺れていくか、心が弾んでいくか。つまり、動きたくなるか、踊りたくなるか―というのが、いくつかの判断の基準です。そこは、ダンスをみるのと同じです。

 どんなに声がよくても歌がうまくても、働きかけのないとプロではありません。そこからみると、声のよさや歌のうまさは副次的な産物です。声量、声域などと同じで、プロになる条件にはなりません。

 状況においては、きれいな声、うまい歌というのは、伝わって人々を深く感動させます。しかし、それは悲惨な状況で慰めのことばが心に響くようなもの、そのときその場の状況下だけで成立するものとして、別に考えています。ある状況下での評価と、生きている歌は、私は異なると思っています。