「基準をもって学ぶ。そのために、その基準を高めていくことが学べることの前提」になるのです。自分がよしと思えば、レッスンをやめてよいのです。
基準アップよりも、そのレベルでの活動を保持するという考え方、方向でいらっしゃる人も増えたと思うのです。
客の反応に、よくとも悪くとも戸惑い、バンドやまわりの人の意見に悩む人こそレッスンにいらっしゃるとよいのです。
きっと私は、誰よりも明確な判断の基準を1秒単位で示せると思うのです。それを厳しく受け止められるのなら、ブロードウエイのオーディションなどを受けるときのレベルといえます。しかし、私のレッスンは、自分がよしと思えない基準を与えることだから厳しいのです。
「ネタ切れする」「自分の歌がない」、これが日本人の最大の問題です。一つのネタもないまま、他人のを真似ている。つまり、うまい歌手、声のよい歌手というのは、ダンスでいうとバックダンサー、つまりコーラスみたいなものです。
それを目指すのがあなたの本意なのでしょうか。それに比べて、「声が変」とか、「歌もどうも」と言われていても、20年、30年以上やり続けているプロの歌手もいますね。日本では、それも作詞・作曲の力といえばそれまでですが、「その人自身の声、歌がある」と思いませんか。