お客さんは、会場に足を運び、黙ってあなたの表現を聞いてくださるのです。あなたの応援団であり、味方です。楽しみに来ています。できたら、あなたの表現で堪能したいのです。せっかく出たのに、無難なだけで、印象に残らない人がたくさんいます。声もよく歌もうまいのに印象に残らないのです。歌を失敗しても印象に残れば勝ち、それがステージの勝負です。
客は味方であり、プレイヤーも味方です。あなた一人で敵に囲まれているわけではありません。一人で全てをやるのではありません。
つまり、ステージの半分はできあがっています。あとの半分も、司会者やプレイヤーがほとんどやってくれます。あとはそこに、いかにあなたの存在を植え付けるかという勝負です。
ですから、リラックスして思う存分に、あなたの世界を提示すればよいのです。正しい、間違ったなどではないのです。ステージの後にあなたという存在を置いてこれるかどうかです。