すぐれたアーティストは1曲、1フレーズで客を魅了します。そういうつもりで8曲で30分くらいのステージを構成しましょう。
構成する力は、プロとしての腕が発揮されるところです。
カラオケのチャンピオンとプロ(実力があるプロ)との違いは、1曲で終わるか、数曲もつか、次回を求めたくなるかに表れます。
全力ですべて出し切るなら、1分であれば、多くの人が自分の人生の表現を伝えられると思います。誰でも15分ならスピーチできるし、手腕もあるものです。人生ですぐれた小説、すぐれた詩も一編なら残せるでしょう。
私もビギナーズラックという表現を、舞台に慣れていない人から感じたことは、多々あります。セミプロや下手なプロよりもずっと伝わります。その人の心が、人生が、無欲にピュアに入っているからです。でも毎回となると、不可能だからトレーニングが必要なのです。作品を通じて、オリジナルで価値の創出がなくては続かないのです。