夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

喉の疲れの蓄積

「個性のある声」で「高いところ」までもっていく、この両立が、今やレッスンの現場での最大の難関です。役者と声楽的な要素を兼ね備えた、昔の宝塚の男性役スターなどに若干みられた、それなりの熟練度も今や風前の灯です。

 プロセスでは、話す声はガラガラで障害を起こしても、1オクターブ高いところで歌えるとか、裏声だけとか地声だけ、どちらかが出ないとかが多くみられます。こうなると、ガンの宣告のように余命が長くて5~10年、年齢とともにステージに上がるまでには回復できなくなります。いずれ自主休業かドクターストップです。

 私が関わってきたところでは、連日連夜の出演をするところも多くあります。週1回くらいのライブのペースなら、中6日休みで喉が回復します。それでプロとして続いている。売れたら連日持たない喉です。これでは、できていないということで同じです。

 役者でも喉を壊します。一流のレベル同士なら、はるかにせりふの方が負担は大きいのですが、高音がない(ピッチが問われない)ので、ガラ声で続けられるのです。これも問題です。