目標100のうち、声20、歌20に加える60は、研究所に来る人でみると、声5、歌3くらいで、10くらいがダンス、作詞、作曲、アレンジで10ずつ、演奏能力もありますし、ステージやビジュアルと応用の作品での演出レベルではプロもいます。作詞作曲の力が30+30=60くらいの人もいます。私が最新の著書で「読むだけで声や歌がよくなる本」と安易なタイトルをつけたのは、トータルを想定してのことです。そこでは、長期的には、もっとも確実な声を10、20、その上に歌を10、20と伸ばしていく必要性を知ってほしかったからです。
トレーニングさえすれば何とかなるのでなく、トレーニングはするもしないも、そういう世界を選んだら、持続させるものです。やめたときは、あきらめたときです。
要は、10になっているのか、20へ向かっているのかという最も大切なことを知ること、その渦中にいると見失いがちな60を知っていくこと。
研究所内外で得たたくさんの要素を本やレッスンには詰め込みました。自分自身で知り、試み、つかみ、挫折したり捨てたりもして、限界と可能性をみていくのなのです。