夢実現・目標達成のための考え方と心身声のトレーニング(旧:ヴォイストレーナーの選び方)

声、発声、聞くこと、ヴォイストレーニングに関心のある人に( 1本版は、https://infobvt.wordpress.com/ をご利用ください。)

「トレーニングした声」にする

プロと一般の人との運動能力の差で例えます。試合に出なくてもバッターなら素振り、ピッチャーなら投球、サッカーならシュートをみます。そこでうまくてもプロになれない人もたくさんいますが、プロでない人はわかります。体をみれば、体の動きや筋力の著しい違いがあるからです。なのに、声については、こういう必要条件を誰も定めていないように思えてなりません。

 そういう必要条件をヴォイトレでみるのなら、声のトレーニングですから、声そのものの力とすればよいことです。

 しかし、声の力がなくとも、プロの歌手や俳優、タレントとなれる人もいるので、スポーツのように絶対必要条件とはなりません。

 トレーニングではそれをみなくては、あまりにいい加減です。それならば、声楽家や邦楽家のプロと思われる声でみればよいというのが、私の考えです。マイクのない世界で、声の力でみるのです。オペラの歌唱、長唄などの応用力でみるのではなく、声を支える能力、呼吸―体(感覚―心)でみるということです。

 レッスンで「歌をうまくする」のと、「プロにする」のと「声をよくする」のは違います。ヴォイトレというのなら、レッスンは「トレーニングもしていない声(これからの声)」を「トレーニングした声(とわかる声)」にするのがシンプルなことではないでしょうか。