30代くらいまでの若いトレーナー、自らの声もまだ完成していない人の方法は、目的や求めるレベルを明らかに異としていることが多いものです(これも、たくさん取り上げてきたので、ここでは省きます)。そのくらいのことなら、カウンセリングやコーチング、あるいはヨーガ、フィットネスジム、もしかしたら吹き矢やジョギングなどの単純な運動と、それに伴う柔軟をやるだけで、解決するということです。
本人が声の問題と言ってくる以上、声からのアプローチでよくする(普通の状態にする)のはよいことです。それでもヴォイトレするよりも、もっと早くよくなる方法もあります。
私は、加齢で声の出にくい人を、運動と柔軟でほとんど声そのものにタッチせず元の状態にしました。体力が若いころの半分以下になった人なら、ヴォイトレするより、体力をあるところまで取り戻す方が声も早くよくなるのです。
声がかすれたことで来た人にも、「発声よりも先にやるべきことがたくさんあります。それも含めてヴォイトレ」と言っています。レッスンより先に体の専門家を紹介することがあります。その必要が大きくなってきたので、研究所のなかでも備えています。