平均的なマニュアルとは、逆行するような指導例をいくつか挙げておきます。研究所のトレーナーへの共通Q&Aブログには、もっと極端な例もいくつかあります。
呼吸 鼻でなく口で吸う
たくさん吐くように
これは、呼吸で声の流れ、均等、声の深さ、芯を養うためです
この研究所に限りませんが、よく発声のわかっている人は現場では次のようなことを許容します。許容とは、より大きな目的のために、一時的にスルーすることです。
ことばの不明確さ
ピッチの下がり、リズムの遅れ、呼吸(ブレス)の遅れ
音色の暗さ、金属的な響き
息の漏れ音
声域の狭さ
レガートの雑さ、声区チェンジの悪さ
裏声ファルセット、共鳴の悪さ
ビブラートの悪さ、ロングトーンの続かなさ
声質、音色を徹底して中心にみると、これらのことが後回しになるのは当然でもあるのです。とはいえ、スルーしない方がよいケースもあります。特に、共鳴、息もれなどは、個別に難しい判断が求められます。