本来は、上に大きく伸びつつ地中に深く根を張るのが望ましいのですが、ここでもいくつかのタイプがいます。深く深く根ばかり張るようになってしまう人もいます。深くしても上に出ないで浅く広く張る人もいます。上にだけ伸ばす人も、横だけに伸ばす人もいます。一時的にはどれでもかまいません。
トレーナーはそのプロセスで、全体の大きさや位置づけをみえるようにしていけばよいのです。これは意図的な試行錯誤の時期です。なのに、トレーナーには効率が悪いからとすぐにストップをかけがちです。しかし、この、一見、無駄な冒険に、放任して冒険させるところに、その人の個性や表現の核が現れ出るものなのです。