私たちトレーナーは、相手の喉や体を直接、触れて動かそうとしているのではありません。イメージを介してコントロールします。迷ったりわからなくなるのは曖昧なイメージのためです。レッスンは、それを一時的にしろ、明瞭に定めていきます。
医者のように、直接、手当や手術するなら患者は動かなければよいのです。武術もスポーツもイメージの力が大きいのですが、多くは実践を伴い、身振り手振りを交えて伝えます。楽器も、触って覚えていきます。
イメージは、ことばを介していくので、ときに整合性がつかなくなることがあります。そこを流せるか、こだわるか、それが、「ことばで考える頭」か、「イメージで動かせる体」かの大きな分かれ目です。「頭に邪魔させるな」ということです。