お笑い芸人ののどが鍛えられているのは、毎日ネタを何時間も声を出して練習して、その時間の総量があるからです。しかも、わかるように大声ではっきりと出します。コントや漫才は、ものまねや他人を演じるハードなのどの使い方です。それに歌手や演劇の人が負けるようになってきたのでしょう。目標や基準が明確であるから、その執念が練習量になるのです。
人を笑わせるというのは、基準がわかりやすいです。かなりできたつもりでも、ひどくすべることもあります。笑いの量というのは明確にフィードバックされますから、厳しくならざるをえないのです。
どんな世界もそれ以上やったけれど効果の出せない人はいても、やらなくて出せた人はいません。トレーニングで仕上げたければ、まずは量です。声だけで勝負するのでない歌手や役者には、少ない時間でプロになった人もいるのは確かです。しかし、あなたがそうでないならそれに頼らない方がよいでしょう。